アルトサックスの練習日記

川崎市の音楽スタジオ(武蔵小杉駅近)『スタジオアイシャ』
アルトサックスの練習日記トップ > 練習日記

下唇の力を抜く

曲などを長く吹く(特にオクターブ上)とすぐに口が疲れてしまう
というのが大きな悩みでした。前回のレッスンの記事でもいろいろ
書きましたが、要は下唇に力が入りすぎていて、力を抜くには
下の歯で下唇を適度にサポートすると改善できるということに
気づきました。

これって自分で書いていて「なんて当たり前のことに気づかない」と
突っ込みたくなります。独学で長くやっていて、自分では工夫して
いたつもりのことが裏目っていて、変な解釈をしていたと感じて
います。先生に指摘いただいたから気がついたものの、自分で
気づくのは相当難しかったと思います。

先生のアドバイスもふまえ、自分でも下唇の力が抜けるようにいろいろ
試してみました。例えば、下の歯の上で下唇がとろけるチーズの
ようにイメージすると力を抜きやすいようです。

吹いてみるとだいぶ口が疲れにくい。オクターブ上が多い曲でも、
3分程度ならほとんど口が疲れず吹けるようになりました。

ただ今までの音の出し方とだいぶ変わるので、ちょっと戸惑って
います。息が流れないというか、音もナチュナルな感じにならないと
いうか。下唇の力を抜くことを優先しつつ、なるべくナチュラルな
音が出せるよう練習です。

口がすぐ疲れるという問題は、いろいろな原因が幾重にも重なって、
こんがらがっていたのだと思います。一つ一つその原因を解決しつつ、
やっと出口が見えてきた気がします。


基礎練習と曲のギャップ

課題曲のFly me to the moonのテーマを練習中です。
カラオケをかけて約3分間、アドリブの部分もテーマをその
まま吹いて練習しています。3ヶ月前の自分だったら
口がすぐ疲れてしまって吹くことすら出来なかったと
思います。そういう意味では前進しているのですが、
イロイロな意味でひどい。

一応3分間は吹けるとは言え、やはり口に力が入ってしまい
音色がつまった、不自然な感じになってしまいます。特に
曲の出だしのオクターブ上のラの音が難しい。そこで
つまづくと後もグダグダ。ロングトーンや基礎練習など
では出来ることが、曲になったりカラオケに合わせると
出来なくなります。曲で余計な力が入っていると感じたら
基礎練習でリラックスした感じを得られるようにして、
曲に挑戦。とそんなことを繰り返しています。

曲では出来ませんが、ロングトーンでは力が抜けておなかで
息が支えられているように感じる時があります。うまく
言えないのですが、自分の口をがばっと開いて、その延長で
首、胸などの体の中まで開くイメージをすると、この感覚を
得られやすい気がしています。

曲を吹いても、基礎練習で出せる音色に近づけていきたい
ところです。


息の流れ

前回のレッスン以降、口や顎の力をどうやって抜くかが
大きな課題でした。でも、力を抜くというのは難しい。
結局のところ、効率のいい力のかけかたがあって、結果的に
必要のない力が抜けてくると思うのです。
その鍵になるのは、息、そして呼吸なのだろうなあとは
ずっと感じていました。複式呼吸がしっかりできれば、
余計な力は抜けてくるのかと。まあ、それはそれで難しい
わけです。

そんなこんなで、レッスンで教えていただいた処方箋を
いろいろ試しながら練習しているのですが、そんな中で
いい感じになることがありました。

お腹⇒マウスピースの先端⇒楽器の中⇒楽器の外
と、息の流れを意識すると、お腹で息を支えられて、音も
安定します。今までは、お腹⇒楽器の中という流れは意識
していたつもりなのですが、マウスピースの先端から
息が入ることを意識することで、より息がスムーズに
流れる感じがします。また、リードがより振動している
感覚を得られます。

そんな感じで下の1オクターブを、ドシラソファミレドと
吹くと、音色もナチュラルで安定しています。ピッチも
安定している。上のオクターブでドレミファソラシドと
吹くと、下の1オクターブほどではありませんが、悪くあり
ません。

その感じのまま曲を吹くと、最初はいいのですが何かを
きっかけにこの息の流れが崩れてしまいます。そうすると
口も疲れる。

Fly me to the moonの1フレーズ(下の1オクターブで
収まる)を続けて吹くとそれなりに持つのですが、
Moon riverの1フレーズ(下の1オクターブ+上のミまで)
を続けて吹くと、早く口が疲れてしまいます。
はやり、高い音の時に問題が多そうです。

下の1オクターブでドシラソファミレドを吹く時と、
下の1オクターブで曲を吹く時、上のミまでで曲を吹く時の
ギャップを埋められれば、口や顎をリラックスすることが
出来るようになる、気がします。

次回のレッスンまでに少しでも改善して、先生にチェック
してもらおうと思っています。